巖陀羅製造第三、第四工程

ここでは、巖陀羅製造の際の、第三工程と第四工程
の作業内容を紹介しています。
なお、各工程に必要となる材料は下記を参考にして下さい。





【第三工程 肉を造る】
《必要となる材料》 肉付きのよい男性種 四千三体 節足動物の卵 七万百六匹分 銀糸のサテン 六十七反 秋の菩提樹の葉 十三枚と半分 硫黄 一掴み 銅 十貫
練り込まれる肉
男性種、四千三体を熱湯につけ、身体を浄めさ せたのち、頭をもぎ取り、表皮を剥ぎ、手早く 骨のみを抜き取った上で、内臓がまだ脈打つう ちに節足動物七万百六匹からとりだした卵のつ け汁に浸し、腐乱するにまかせる。 (死滅しはじめたばかりの細胞に、今から成長 をはじめようとする昆虫の卵を植え付けること により、腐敗速度を調整し、のちの細胞再生を 促進させる) 異臭が、目に見える灰色の煙となって現れるよ うになったところで、銀糸のサテンで慎重にこ し、菩提樹の葉と硫黄、銅を丹念に練り込む。 (こすことにより、細胞の均一化をはかる。葉 などの異物の混入は、肉に粘性をもたせるため である。)


【第四工程 身体を造る】
《必要となる材料》 金粉 六百六匁
組み上げられる黒骨
木偶型に組み上げた骨に、泥状になった肉を練 りつけ、手、足、胴、顔などを細工する。 細工が終わった木偶は、一度天日で乾かしたあ とで金粉を全身にまぶす。 (金粉は、外部からの熱伝導率を高めるととも に、木偶の非常に弱い表層部分を保護する働き がある。)

第一、第二工程を見る
第五、第六工程を見る
第七工程を見る
巖陀羅の造りかたTOPに戻る
選択画面に戻る
特集メニューに戻る
TOPに戻る