『世界一の称号』だぁ?ンなもん興味ねえよ」紅丸に持ちかけられた「ヤバイ」大会の話を、あっさりと断る京。
とは言いつつも、やはり心のどこかでは気になっていた。けだるそうな顔で受け取った招待状に、目を通してみる。
「KOF…じゃあねえのか……ん?この名前、聞いたことがあるぞ。たしか……」
招待選手の中に「リュウ」の名を見つける京。その時既に京の目は、戦う男の目に戻っていた。
庵の前には、「戦い」も「栄誉」も「金」もあまり意味を持たない。
そんな彼が動くことがあるとすれば、ただ一つ「草薙京」の存在だけである。
見慣れぬ男から受け取った格闘大会の招待状にはこう書いてあった。
『公然と草薙を消せる舞台を用意した。是非参加されたし』 庵の含み笑いが参加を表明していた。
「京、それに、殺し甲斐のある奴らよ、その余裕を後悔にかえてやる!」
テリーがフリーエージェントのブルー・マリーから不穏な格闘大会の話を聞いたのは、日本へアンディに会いに行く途中の事であった。
「KOFとも違う、今までよりずっと危険な臭いのする大会…近寄らない方がいいわ!」
引き続き調査に移るマリー。別れて一人歩くテリー。
「そういうエンターテインメントは…俺は大歓迎、だ!」
伝説の狼の闘志に火がついたようだった。
修行中のアンディのところに1通の招待状が来た。
アンディが手にする前に、舞がこっそり封をあけてしまう。
(これは……大会の招待状?あたしのアンディを変な陰謀にひきこもうったって、そうはいかないんだから!)
舞は「代理出場」と銘打ち、単身大会に挑むことに。
アンディは何も知らされることなく、ひとり座禅を組んでいた。
極限流空手の師範代であるリョウは、道場生の育成に力を入れていた。
そこへ届いた1通の招待状。KOFかと思ったが、どうやらそうではないようだ。
「何!莫大な賞金!?リョウ、極限流の強さをみせつけてやるのだ!」
ブラジルに新道場設立を目論む父に促され、仕方なく設立費用のため大会に参加する事にしたリョウであった。
世界的に有名な犯罪組織「シャドルー」が動き出した。
いちはやく情報をキャッチしたハイデルン。レオナを呼び、彼らが関わっていると噂の格闘大会への出場を命じた。
「シャドルー」が何を目論んでいるか、調査せよ。 何かの計画をつかんだ場合、阻止せよ」と。
「ひとりで行かせるんですか?」 とのラルフの問いに、ハイデルンは沈黙で答える。
彼女が冷静な戦士として、無事オロチ戦のトラウマを乗り切り戦えるか、それを試すためでもある任務であった。
修行を続けてきた道場でもあり、家の代わりでもあった古寺が老朽化のため半壊した。
師匠と拳崇が一生懸命立て直しているが、如何せん復旧に必要な費用がない。 莫大な賞金が出るという闇の非公式格闘大会のウワサを既にアテナは知っていた。
気は進まないし、嫌な予感がするが、背に腹は代えられない。
「頑張って、修行場を元に戻さなきゃ…」
カムイコタンでの修行中、大自然の悲痛な声を聞くナコルル。
”遠い未来で、何者かが我々を脅かそうとしています。 あなたの力が必要です………”
閉じていた目をゆっくりと開き、天に向かって優しい笑みを返すナコルル。 「私なら、戦う準備が出来ています…。だけど、どうやって未来へ……?」
ふと当たりが真っ白い光に包まれ、気が付いてみると見慣れぬ景色に「格闘大会」の垂れ幕。
「ここに、大自然の敵が…!?」 戸惑いながらも大会に出場することに。
豪快な剣で敵なしの覇王丸だが、さすがに相手がいなくなり、困っていた。
師匠の和狆に相談に行くと、和狆笑顔でこう返す。
「時空をあやつる術を編み出した。遠い未来へひとっとびじゃ。未来の強者と手合わせする気はあるか?」
覇王丸、気合い充分「おうよ!」と返事。 術の力で未来へ飛んだ覇王丸。
早速格闘大会へエントリー、己の剣の腕を試さんとする。