今回ＰＳ版を作るに当って、復活させたいキャラクターを選び出そうとした時、制作現場やインターネット等の評判から、色々な候補が上がりました。かなりの話し合いがあったのですが「３Ｄでブレスパが見たい」の一言であっさりダックに決定、制作に入りました。

  それからは、ダンスビデオを見まくり、ラップミュージックに耳を傾け、ダック漬けの日々となりました。しかし、今回どうしても問題になるであろうと予想していたことが在りました。  それは、「ピーちゃんを出せるのか？」でした。  アーケード基盤より少ないポリゴン数、それでなくても、ダック自身のデザインは、ポリゴン数食うデザインでしたから……。

  それでも、「ピーちゃんが居ないとダックじゃない」と、言わしめるキャラなだけに苦労し、ついに勝利演出のみ登場となりました。（ゲーム中でも出したかったのですが、処理の問題で諦めました。）

 キャラクター的にはダックの決定版として気合を入れ制作しましたので、皆さんもプレイしてみてください。

  彼独自のリズムから生まれる華麗な技の数々に街の若者たちは魅了され、彼は熱烈な支持を集めていた。そう、テリー・ボガードが現れるまでは…。 

  テリーとの闘いによる敗北は、ダックにとって運命を変えるほどの出来事だった。 
  彼のプライドはズタズタに引き裂かれ、彼を崇拝していた街の若者たちも次々と彼の元を離れてしまった。 

  この事件をきっかけに、ダックの目標はダンサーからテリーへと変わっていった。 
  今までの稚拙な喧嘩でなく、技術として格闘技を身につける。今のダックを突き動かしているものは、「打倒テリー」という純粋な気持ちのみであった。 

  数年の月が流れ、修行の為、街を離れていたテリーが帰ってきたことを耳にする。待ちわびたライバルの帰還にダックは胸踊り、今まで一番ホットな舞台を演出することを誓ったのであった。