富や名声に支配されぬ「真の格闘家」を目指すリュウ。当然、汚れた裏大会の賞金には興味はなかった。
だが、彼の中に眠る、「殺意の波動」の力が彼を揺り動かした。
まだ見ぬ強敵の魂を敏感に感じ取り、その中で己が力を試せ、と。「俺より強い奴に…会いたい…。この拳の先に何があるのか…それを知るために!!」
「全米格闘王」の称号を持つケン・マスターズ。 そんな彼に「一参加者」として、格闘大会の紹介状が送られた。
もはや格闘家として充分過ぎるほど名声を得た彼ですら、一参加者」である。「やれやれ…」苦笑しつつも招待状を見る。
招待予定選手の中に、うわさに聞くサウスタウンの英雄、テリーの名を見つけた彼の目が輝いた。
「へっ、望むところだぜ!」
「偉大なる指導者」の命により、ロシアの「赤きサイクロン」ザンギエフは闇の格闘大会へ飛び入り参加することに。
大会の裏に隠された陰謀を暴き、 偉大なるロシアの憂いを断ち切るため、身につけたレスリングが爆発する!
「ハラショー、ロシア!祖国の憂いは必ずやこのザンギエフがブン投げてみせますぞ!!」
裏世界が騒然となった今回の闇の格闘大会。
その裏にシャドルーの存在を確信した春麗は、迷わず大会への参加を決める。 「普通の女の子になるのは…仕方ない、お預けね」
ベガを逮捕するまでは、父の無念を晴らすまでは、彼女の戦いは終わらない。
インターポールの捜査官として、そしてなにより一人の格闘家として、彼女は敵の巣窟へ踏み込む…。
「ベガ」への復讐に燃える軍人、ガイル。
一度は失った妻子との再会は果たしたものの、親友ナッシュの命を奪ったベガへの怒りはまださめずにいた。
そんなとき、軍の人間がシャドルーの闇武闘会の招待戦士であることを知ってしまう。
ガイルはそいつを叩きのめし、代わりに大会に出ることにした。
軍をも巻き込むシャドルー、そしてその総帥ベガへの復讐の為。
たまたまストリートファイトで叩きのめした男が、史上最高の栄誉と賞金のかかった裏組織主催の大会の存在を漏らす。
「なにぃ、格闘大会だァ!?」
「どこのどいつか知らねぇが、俺様の為にそんな舞台を用意してくれるたぁニクい配慮じゃねえか!」
皆まで訊かず飛び出すダン。 「ヒャッホー!主役は俺様だァ!!」
あぁ、彼の運命は!?
リュウやケン達との別れから数ヶ月。 リュウを目指し、技を、心を磨きながらもどこか気の抜けた状態のさくら。
そんな折、学校帰りの道で見覚えのある男に出会う。
「オラッ、ボサッとするな!旅の準備をしろぃ!リュウに合わせてやる!」 香港から戻ったダンであった。
「え…リュウさんに…?あ、い、今行きますっ!」
久しぶりにさくらに笑顔が戻った。
魔界、アーンスランド家当主となったモリガンに、思わぬ暇つぶしの種が舞い込んできた。
人間界にて大規模な格闘大会が開かれるのだという。
(人間同士で殺し合い?) これだから人間はおもしろい。
「大会規定に、人間以外の参加は認めない、なんて項目はないし…ふふ、まぁ、ここでじっとしてるよりはよっぽど刺激的ね」
ミュージカルスターとなり一躍有名人のフェリシア。 大人気の彼女だが、実はひとつ困ったことが。
ダークストーカーである彼女には、ファンは沢山存在しても、人間の友達が少ないのだ。
「困ったなぁ…あっ、でも…同じ趣味のヒトだったら、仲良くなれるかもねっ!」
戦いを…そして人間の友達を求めて、フェリシアは人間界の格闘大会を目指すのだった。