壊帝ユガを倒したのも束の間、海へ暴走するカラクリ。屈強なカラクリ
とは云え、海に沈んでは姫の命はない。
このままでは追いつけない、どうすれば・・・
磐馬の破岩丸が火を吹く。機械の肩に見事命中する。肩口に命中した
ことで、方向転換したカラクリが磐馬目掛け突進してくる。
「磐馬!逃げて!」
「姫!この磐馬が命に代えても止めてみせますぞ!」
強烈な衝撃音と砂塵・・・
動力部分である頭部を破壊されたカラクリの残骸。
浜辺を歩く大男と少女。
「来てくれたね?磐馬」
「当然の事です、姫」
「磐馬といると安心だね」
大男の目に涙が潤んだ。
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