8月の日記。



月2日(月)*担当者:YANYA
 
主に、「包(パオ)」「ジョン・フーン」のコンセプト考案&パラメータ関連を担当した、
企画のK.”YANYA”HIKIDAです。
今回、KOF’99が新展開で進むに当たり、初めてキャラクターを1から作るのを担当させてもらいました。

もともと、サイコソルジャーチームと韓国チームのチームストーリー作成も担当していたので、性格づけ等もすんなりいきましたし、必殺技考案も、包は『初心者向けにレバガチャで何か必殺技が出る、飛び道具キャラ』、ジョンは『上級者向けに使いこなせれば強い、キムをベースにした多段キャラ』というコンセプトを決めていたので、担当デザイナーさんの協力もあって、考案・作成共にスムーズに決まったという、とても親孝行な子達でした。

初めてキャラメイクするということで、このキャラは本当にイケてるんだろうかと心配でしたが、ロケテストでのアンケートで「バオ(表記がBaoのため9割くらい当時はこう呼ばれていた)狙いすぎ」とか「ジョンが変」という意見をいただきつつも、ぼちぼち好評だったので一安心といったところです。(ただ、当時のパオは調整中の激強キャラだったため、その辺での不評が多数出ていて焦りましたが・・・)雑誌でも紹介されていますし、大体のゲーセンに出回っていると思いますが、みなさんから見て彼ら2人はどうですか?
彼らをかわいがってやってもらえれば光栄です。



8月6日(金)*担当者:らいし
 
忙しくなると、会社で寝ることが増えます。会社で寝ると、悪夢、とりわけ会社関係の夢をよく見ます。
というわけで、ある日の悪夢。

・・・列車事故に巻き込まれた私は、脱出後に不幸にも亡くなってしまった人がビニールシートをかぶせられる光景を目にしました。その死体のうちの一つが、なんとプランナーK君のものでした。
彼の横では彼の親しい女性とおぼしき人が泣いていました。私は、急いで会社に電話をかけました。
「K君が死んじゃったよぅー!」
「あっ、そうなん?ふーん・・・」
・・・電話の向こうの冷めた声が、とっても恐かったのを覚えています。

「そんなんより、今日遅刻やで」
あっ、しまった!
・・・とりあえず、私用、ってことにしておこう・・・・と、いとも簡単にスイッチしてしまった私なのでした。
K君には、その後、その話をしてちょっと怒られましたが・・・夢の話なので、まあ、いっか。



8月10日(火)*担当者:XL1200S・横山
 
演出担当のXL1200S・横山です。
具体的な作業内容は、キャラセレ画面や、デモ関係の作画、バス釣りやツーリング等です。
なかでも一番楽しいのがデモの作画!!
企画マンが、考えたストーリーを絵コンテをにして「できましたー」
って持ってくるわけです。
できたてのホヤホヤの生あたたかい絵コンテを、一番先に読めちゃうのです。
これ特権。
”おおー!今年のKOFはこうなるんか!?”
とか一人で感動しながら目を通すわけです。
その時点では後から自分がそれを作画しなきゃいけない、なんてこと忘れてたりします。
まー、作画は大変なんですけど、プログラマーさんの魔法によって画面上に出た時はホンっトに嬉しいです。泣きそうです。やってて良かった。生きてて良かった。
さあ皆さん、こんな私に遠慮はいりません。
ボタン一つで思う存分カットしてください。



8月17日(火)*担当者:神尾

良くも悪くもやっと終わったという感じだ。
やるべき事はきっちりやったつもりではあるが、不毛な終わりを迎えてしまった。なぜだろう。
なぜこんな”わだかまり”が残っているのだろうか・・・・・・。

もうそんなことはどうでもよいのだ。
今私は、夢の中でサッカーをしたときの足の傷が疼いているのだ。(寝相が悪く、自宅の壁を寝ている時に思い切り、渾身の力を込めて親の敵をとるかのごとくに蹴ってしまったときの傷)私の夜の安眠を妨げるがごとくに疼いているのだ。
私のかわいらしい、5cmにも満たない足の小指は、まるでグローブのように腫れ上がり、まさに傷口から何かわけのわからない宇宙幼虫が生まれてきそうな感じでぐちゅぐちゅに膿みまくっている・・・・・。

・・・・・・さあ、そろそろ覚悟を決めて病院へ行こうかなあ・・・・・。



8月20日(水)*担当者:めぐっぺ

今回、クラークを担当しました、入社2年目のデザイナーめぐっぺです。

今年のクラークは、随分変わってしまいました。
服はもちろん、アクションも追加変更が結構あります。演出系が多かったのですが、困ったのがセリフでした。これがなかなか決まらんのですよ・・・。
とりあえず、仮で適当に漫画からパクッ・・いや、引用したりして決めたのですが、なんか他にもうちょっとかんがえよーかなーと思ってたら、そのまま時間切れで、気がつけばもう声録り終わってました。ヒマな人は、どの漫画か見つけて感動して下さい。

ところで、クラーク使う人に忠告!!
新技のマウントを連続で何回も出さないように。しかも、マウント出したら、ちゃんと投げてあげて下さい。でないとクラークが、ただの変態おじさんに見えてきます。更にB(?)ボタン勝利すると、ヨダレを拭いているみたいなので、これはヤバイでしょう・・・って、ワシが悪いんか・・・・いやー、お宅シブいねえ、まったく。



8月24日(火)*担当者:AOOON

開発が難行し出すと、一日の区切りは限りなく翌朝に接近する。

そんな時期に楽しみといえば、深夜会社の近くの弁当屋さんに夜食の買い出しに行くことだ。
弁当屋はメインストリートを挟んで二軒向かい合っている。お気に入りは、通りの向かい側の方の店のギョウザコロッケ定食で、たいていはそこに通っていた。
店員は、いつもバンドマンらしきピンクとグリーンの頭の二人組だ。
ピンクは菜箸でリズムを刻んでいるところから察するにドラマーらしい。いつも無愛想だが、コロッケは最高に美味いので、ウデは確かだ。対してグリーンはヴォーカルをやっているのか、よく通る声で、
「いらっしゃいませ!何になさいますか?」
「当店のおすすめは・・・」
という具合に、高級ホテル並の接客をしてくれる。おもしろい店だと思っていたのだが、よく見ると向かいのライバル弁当屋さんの店員も金髪でドレッド。消去法で行くと、ギタリストというところか。全身を包むシルバーアイテムがイカしてたぜ。(衛生面は平気?)

開発が終盤に近づく頃、彼等はいっせいに姿を消してしまった。
夏に向けてバンドの地方巡業に出発してしまったのだろうか。
そして、そのうちうちの課も、ロケテストに向けて多忙を極めるのだった。



8月27日(金)*担当者:角屋ケイト

開発中は、ほとんど家に帰ら(れ?)ず、ずっと会社で生活していました。忙しい中の些細な楽しみといえば、本当に些細ですが、少年ジャンプ、マガジン、チャンピオンの発売日くらいのものでした。
しかし、仕事自体はわりと自由にやらせてもらい、楽しいこともたくさんありました。リョウの一撃必殺やラルフのギャラクティカファントムのような感じで、自分の担当キャラのジョー東にも、とてつもなく重い一撃系の超必殺技が欲しい!!なんて思ったりして、半シャレで企画の人に相談したところ、なんとアッサリOK。
その他もうひとつの担当、ジョン・フーンは、仕様書を見た時、
「こんな変な操作キャラ、誰が使うんだ」みたいな妙なキャラで、自分でもどんな奴になるか想像も出来ず、楽しみ半分不安半分でした。

色々ありましたが、KOF’99も無事完成したわけで今回の新顔、ジョン・フーンをよろしくお願いします。



8月31日(火)*担当者:西川君

一口にゲーム会社といえど、グラフィックに対する呼び方は、各社さまざま、たとえ同じ会社内であってもチームによって色々あるのをご存知だろうか?

そもそも「グラフィック」と言ってもゲームというのは色々なパーツから構成されているのだから。
たとえば、KOFのチームでは、実際にプレイヤーが操作して動かすキャラクターのことを、主にフロントキャラクター(略してフロント)」と呼び、その後ろで様々な演出をおりなす背景のことを主にバックキャラクター(略してバック)」と呼んでいる。
同じものを指していても、他の部所、或いは他社では前者をオブジェ、後者を背景」「BGなどと呼んでいたり。おそらく、他にもたくさん呼び方があるに違いない。
その他、デモ画面なんかだと、うちでは、今書いたようにデモ画面」「演出画面と呼ぶ。

開発サイドはこんな感じだけれども、ユーザーの方々は、何をどういう風に呼んでいるんだろう?

とうとう夏休みも終わりですね、学生の皆さん!
あ、大学はまだお休みですかねー?
ところで、ユーザーの皆様方には、いつもKOFに対する様々なメールを頂きまして、ありがとうございます。
色々間違いもありまして、本当にすみません!!やさしく指摘を頂いたりして、まったくもって恐縮しております・・・(T−T)。
一人で作っているとはいえ、出来るだけ間違いの無いように頑張って行こうと思いますので、どうか見守ってやって下さいね・・・。



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